Corporate Development

2026.02.27 M&A・事業承継

情報の海で溺れたら

M&A検討時には様々な資料が提示され、優先順位付けに苦慮することでしょう。ゴードン成長モデルと呼ばれる次の式を補助線とすると、価格に関する各数値の優先順位を整理できます。

PV=FCF/(r−g)

財務DDは過去実績のフリーキャッシュフロー(FCF)を、バリュエーションレポートは市場データから資本コストrを、事業DDは成長率gを検証します。事業DDを実施しない場合、gの検証も企業側が担うことになります。調査結果をこの式に当てはめることで、企業価値(PV)に対する各数値の影響を把握できます。

3要素の中で最も不確実性が高いのは将来仮説であるgです。長期的な成長率は名目GDP成長率に収斂するとされます。検討中の企業価値から逆算されるgがGDP成長率を上回る場合、その差分を正当化するだけの具体的な施策が必要です。