Corporate Development

2026.02.17 管理基盤・PMI

管理部門の再定義

かつて管理部門は組織の中枢でした。
会計、税務、労務といった制度対応を担い、経営者の意思決定に必要な情報を整理し、組織の状態を可視化する役割を担っていました。これらは専門性を要し、汎用性があり、市場価値の高い仕事でもありました。しかし現在、この前提は崩れてしまいました。

管理業務のうち、汎用的な業務はSaaSやBPO、外部コンサルタントに移行し、従業員には会社固有の経常業務のみが残りました。汎用的な業務は外部化され、経営者はSaaSや外部専門家から直接情報を得ています。管理部門は情報の唯一の入口という特権を失い、管理部門のメンバーは再利用可能な技能の獲得が困難になりました。会社の内部では不可欠でありながら、市場では評価されない存在となる。この構造が、昨今の管理部門の人気低下の一因と感じます。

この変化は管理部門の本質が「処理」から「統制」に移転したものと見ています。
制度対応や情報の見える化を直接処理することが管理部門の本質ではありません。現在これらを担っているSaaS、BPO、外部コンサルタントいずれも定義された前提条件で機能します。この前提条件の設計と維持こそが現代の管理部門の役割であり、メンバーの市場価値となるでしょう。